11月22日に行われた救急救命士さんのおはなしは、たくさんのお母さん達が参加して下さいました!(満員で入れなかった方、ごめんなさい!)
みなさん、熱心に耳をかたむけ、質問もたくさん出ていましたよ!
(※はその場で出た質問に対し、救急救命士さんが答えてくれたものです)
Q 子どもが外でよく転びます。外出先に持って行った方がよいと思われる救急道具を教えて下さい。
A 手軽な物では「ファーストエイドキット」という、応急処置に必要な物が全て入っているものがあります。ドラッグストアで1,500円~3,000円くらいで置いてあります。
家にあるもので活用する場合は次の物を持っていくといいですよ。
・ビニール袋 →手袋の代わりや、嘔吐物入れ、ゴミ箱になる。
・ハンカチ →ガーゼの役目になる。(ティッシュではガーゼの役目にはならない。)
・雑誌・フリーペーパーなど →固定具になる。
※マキロンの使いかたについて
→マキロンは血が止まった後の消毒です。まずは止血をしましょう。
Q カタツムリなど、何でも口に入れてしまいます。対処法は?
A カタツムリ・虫などを口に入れた場合は様子をみましょう。虫自体を食べてしまう事には問題はあまりありませんが、虫に「菌」がついている場合があります。腹痛・下痢・熱など、何か症状が出たら受診しましょう。
ボタン電池・タバコ・ビー玉などの異物を飲み込んだ時には、すぐに病院へ行って下さい。
もち・あめなど、誤飲した時は口を下にして強めに背中をたたく。取れなかったら、すぐに救急車を呼びましょう!救急車が向かっている間に取れても大丈夫です!すぐに呼んで下さい!緊急です!
何かを飲み込んだけれど口を開けない時は、少し痛いことをして口を開かせるのも一つです。口に指を入れて取るのは押し込む危険があるので、やめましょう。
前かがみにして背中をたたくのはオッケー。
よく、おなかや胸を押すと言われますが、この方法は子どもと妊婦にはダメです。
Q 外出先で頭を打った!高熱が出た!どうしたらいい?
A 頭を打った時→まず子どもをよく見ましょう。ゲーゲーと吐くような時はすぐ受診します。(小児科へ)
高熱が出た時→けいれんの経験があるかなど、その子どもによっても対応が変わります。通常であれば、わきの下や股関節(大腿動脈)を冷やすとよいでしょう。
また、同じ熱が出ているでも、ふるえている時は熱が上がる時なので、冷やさないようにします。熱そうな時は熱を放散させる必要があるので涼しくしてあげます。
※海外で熱が出た時は、解熱剤を入れて飛行機に乗せていいか?
→熱と気圧の因果関係が不明です。解熱剤を入れてすぐの搭乗はやめた方がいいでしょう。
※大網の小児外科はどこにありますか?
→ありません。山武医療センターのみになります。整形外科でも対応できるかもしれません。
Q 嘔吐・下痢をした時の水分補給の仕方について教えて下さい。
A ゲーゲー吐いている時→水分補給は控え、様子を見ましょう。
吐くのが落ち着いた時(2~3時間吐かない時)→OS1などを与える。嫌がったらスポーツ飲料でもよい。
一日くらい飲まず食わずでも大丈夫です!(くちびるがカサカサになるほどでも大丈夫!)慌てなくていいです。
下痢の時→下痢をしている時こそ水分をとらせましょう。(嘔吐より、下痢の方が脱水は強いです!)
※吐いている時に気をつけることはありますか?
→仰向けにせず、横向きにすること。座布団などで頭が高くなるよう、傾斜をつけてあげるとよい。
※子どもが吐きすぎている時、車の運転ができません。救急車を呼んでもいいですか?
→OKです!子どもの事に関しては躊躇せず呼んで下さい。呼ぶ事でお母さんの不安解消にもなります。
※救急車を呼んだ時、かかりつけ医に行ってもらえる?
→持病がある場合については優先します。それ以外はかかりつけ医に行けるとは言えません。
Q ぶつけてケガした時、パックリと切れた時、どうしたらいい?
A パックリ切れた時は病院へ行って下さい(感染症が怖いので)。
すり傷は様子を見ましょう。
Q ひざや足を痛いと言ったり言わなくなったり…成長痛でしょうか?放っておいて大丈夫でしょうか?
A ケガをした覚えが無く、外観も何もない時は様子をみていいでしょう。
ケガなどの場合は受診しましょう。
Q 鼻血が出た時の対処法を教えて下さい
A 上を向かせるのは口に血が流れ込むのでやめましょう。口に溜った血は「ペッ」と出させます。鼻を氷水などで冷やしながら、鼻筋の両脇(小鼻の上あたり)を圧迫します。
Q コンセントの感電の対処法を教えて下さい。
A まずはカバーなどを付けお子さんが触らないようにしましょう。
もし触った場合、パチッとなるくらいは大丈夫です。皮膚が裂けるほど感電した場合はすぐ病院に行きましょう。また、普段と違う色のおしっこ(黒っぽい、赤っぽいなど)が出ることがありますが、その場合も受診しましょう。
Q 風呂、プール、海などで溺れた時の手当ての仕方を教えてください。
A 海などでは助けに行くのはプロ(ライフセーバー)にまかせること。(小学生にもなると、しがみつかれただけで大人が溺れます。)
ライフセーバーなどがいない時(他に誰もいない時)は、服は着たまま着水します。服の中に空気を入れたり、ペットボトルなどの浮力のあるものがあれば持って入り、浮いて助けを待ちましょう。
しかし、2次災害の危険があります。できれば水に入らない方がよいでしょう。
助けた後、呼吸がゼーゼーしたり、熱が出た時は受診しましょう。
それ以外は様子を見ます。
意識が無い場合は、心肺蘇生法が必要になります。
Q 発熱した場合、何度出たら受診すべきでしょうか?
A お子さんによってもちがうので、何度なら、という判断は難しいです。解熱剤や座薬などを持っているかによっても違います。持っていない場合はすぐに受診すべきでしょう。
さいごに…救急救命士さんより
どこの医者も言う事ですが、お母さん(いつもお子さんを見ている人)の様子見が一番です。「いつもと違う」「様子がおかしい」などは、お母さんの判断が
頼りです。
救急車も「もし重症でなかったら申し訳ない」などと思わず、遠慮せずに呼んで下さい!お子さんは急に容体が変わることもあります!
重症ではなかったとしても救急隊がかけつければアドバイスする事もできます。
お母さんの安心のためと呼んでもらっても大丈夫です!
お母さんは、決して一人ではありません!
いかがでしたか?
夜中の高熱など、判断に迷ったり不安に思う時もありますよね。
救急救命士さんに「一人じゃないですよ!」と、力強く言っていただき、参加されたお母さんも安心したようでした。
みなさんも、困った時は一人で抱え込まずに救急救命士さんに相談しましょう!!
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